1972年“など” と過ごした思い出話

 
       

                              音楽で安らぎを ! 歌で笑顔を ! ヴァーテックスレーベル

 
《このHPは 1970年代の愛西市と津島市 のアマチュア音楽シーンを懐かしむ所です》                  パソコン専用ホームページです。
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 “など” の思い出話T    ☆ “など”の始まり そしてチャレンジ 1972年3月〜1972年12月

思い出話 1 【 などの始まり !】
 
 1972年(昭和47年)春の陽だまりが恋しい 3月の中頃・・
 
 その日 孝之進は電車の中だった。
 
いつものように、ギターケースを抱えドアの横でもたれかかって立っていた。
 
毎日見る車窓の景色だが、今日の孝之進の目にはただ通り過ぎて行くだけだった。
 
それは 10ヶ月間必死にやってきたバンドをたった今解散してきたところだったからなのである。
 
時間を気にせず、仲間と音楽に打ち込める環境はとても楽しくて居心地も良かったが、一方でどのメ
 
ディアにも出れず、コンテストに挑戦することもなく、ただ黙々と既存バンドのコピー練習をしてい
 
るだけのバンドに、行き詰まりを感じていたのも事実だった。他のメンバーもそうだったのかも知れ
 
ない。だからすんなりと解散出来たのだろう。少々悔しさは残っていたが、割り切れた気持ちが孝之
 
進の中にあった。
 
 さあ! これからどうするか?
 
そう思った途端 ただ通り過ぎていた景色がはっきりと目に映るようになってきた。
 
 新しいバンドを作ろう!
 
 オリジナルを歌って、コンテストにもチャレンジし、メディアにも出れるバンドを・・・!
 
早速 翌日から新しいバンドのメンバー探しが始まったのである。
 
一人より二人 力になってくれたのは断金の友である 鈴之助であった。
 
鈴之助のオリンポスイエローのギャランにまたがり東奔西走・・・!
 
孝之進:「鈴之助 さっきから女子大の前ばかり走ってるんじゃないのかぁ?」
鈴之助:「まずは リードボーカル探さんとね!」
孝之進:「な〜る。」
 
         あての無いメンバー探し! 本当に見つかるのだろうか?
 
思い出話 2 【 メンバー探し! 】
 
 鈴之助と孝之進が、女性ボーカル探しを始めて2週間が経った頃でした。
 
夜の9時半過ぎ リリリーン・リリリリリーンと孝之進の家の電話が鳴りました。鈴之助だと思って
 
電話に出た孝之進は、受話器の向こうの女性の声に驚きました。
 
「もしもし! 孝之進?」って聞いてくるその声に全く聞き覚えがありません。
 
「そうですけど・・・ どちら様 ですか?」って聞き返す孝之進に
 
「何言っとるの、私だがね、わ・た・し」っと 気安く
 
しかも 典型的な名古屋弁で畳み掛けて来るのです。 孝之進は思いました。
 
こんな名古屋弁を流暢に使えるのは小学校時代の友達しかいない!
 
そうだ! 間違いないと思った次の瞬間!
 
「まんだわからんの? 私 妙だがねぇ、よそ行きの言葉使っちゃってぇ」
 
「いつから孝之進はそんなよそ行きの言葉で話すようになったのぉ」
 
  孝之進は深くうなずいた。幼馴染の お妙坊だったのです。
 
孝之進:「お妙ちゃん懐かしいね、どうしたの?」
 
お妙:「孝之進さぁ 今もバンドやっとるの?」
 
孝之進:「やってるよ。でも最近バンド解散して、今メンバー探してるところなんだ」
 
お妙:「それならちょうどええかも。バンドやってみたいって女の子がいるんだけど?」
 
孝之進:「お妙ちゃんの友達? 今までにバンドの経験あるの?」
 
お妙:「初めてみたい。でも ふたありとも可愛いよ」
 
孝之進:「二人!?」」
 
お妙:「そお ひとりだと心細いのでふたありでやりたいんだって」
 
孝之進:「わかった 一度会ってから決めようか?」
 
お妙:「わかった。そんなら日にちが決まったら連絡ちょ。」
 
  そう言ってお妙坊の電話が終わるや否や、孝之進は鈴之助に連絡をとった。
 
  そして 後日この二人に会うことになるのです。
 
          可愛いという二人の女性ボーカルに期待をこめて?
 
思い出話 3 【 びっくり! 】
 
 鈴之助と孝之進はその日朝から そわそわウキウキ!!
 
なんてったって女性ボーカル! しかも二人の可愛い子と聞くと・・・!
 
鈴之助も孝之進も来る者拒まずのスタンスでしたが、いつも待ち人来たらずの青春でした。
 
そんな二人だから、待ち合わせの時間が待ち遠しくてしょうがない。
 
学校の授業もそこそこに、オリンポスイエローのギャランが 吼える!
 
名大(名古屋大学)近くの山手のおしゃれな喫茶店で待ち合わせをした二人
 
あのお妙坊が一緒なので、会えないことは無いのだが、ちょっと心配。
 
なんてったって あわてんぼうのお妙坊だから。
 
  二人が喫茶店のドアを開けたその時・・・
 
「孝之進?」って言う 聞きなれた声が響いた。
 
声のするほうを見てみると、なんとお客さんが全員こっちを見ているではありませんか。
 
お妙:「やっぱり 孝之進だがぁ」
 
相変わらずの 素直な名古屋弁に涙が出てしまうと同時に、ちょっと恥ずかしくもあり
 
孝之進:「お妙ちゃん!」
 
  そう言って 口の前で人差し指を立てるのが精一杯の孝之進でした。
 
鈴之助:「孝之進! この娘がお妙ちゃん? 紹介してよ」
 
孝之進:「お妙ちゃん! マネージャーの鈴之助」
 
お妙:「妙です。はじめまして。」
 
お妙:「孝之進、鈴之助君 こっちも二人を紹介するね・・・」
 
  そう言ったお妙坊の指の先には・・・
 
  あの 可愛いとお妙坊が言っていた女性二入が、ニコニコ笑って・・・
 
          ついに二人と話すことができた鈴之助と孝之進。その展開は・・・
 
思い出話 4 【 シモンズ!? 】
 
頼姫:「孝之進くん 頼姫です。はじめまして・・・」
 
孝之進:「はじめまして 孝之進です。」
 
頼姫:「こっちが 私の高校の同級生の龍姫。」
 
龍姫:「こんにちは。お妙ちゃんの話のイメージと一緒!ふふっ・・・」
 
頼姫:「龍姫とお妙ちゃんとは大学が一緒なの。」
 
鈴之助:「そんなにイメージピッタシ? 僕 鈴之助 宜しく。」
 
  二人とも個性的でチャーミング! 第一段階としては孝之進と鈴之助に問題は無い。
 
頼姫:「私たち バンドに入ったこと無いんだけど・・・」
 
孝之進:「うん。お妙坊から聞いてるよ。大丈夫!」
 
鈴之助:「大丈夫なんだけどね、一度 歌聞かせてくれる?」
 
  ナイスフォロー さすがマネージャーだけのことはある。
 
鈴之助:「じゃあ 今から東山植物園行こうか・・・」
 
  出ました!! 鈴之助の18番。女の子との相談事は東山植物園。
 
龍姫:「えぇ!! 東山植物園? あそこカップルで行くとすぐ別れる所だよ。」
 
  この場でそんな突っ込みする?
 
お妙:「ええがぁ カップルや無いもん。」
 
  「ガツ〜ン」とお妙坊の名古屋弁。説得力ある。
 
鈴之助:「孝之進 ギター トランクにあるよね?」
 
孝之進:「あるよ、じゃあ すぐに行こうか。」
 
お妙:「あんたたち 行ってきて。私 帰るわ・・」
 
頼姫:「なんでぇ 一緒に行こ・・・」
 
  頼姫もちょっぴり名古屋弁? でもお妙坊とはちょっと違う。
 
お妙:「ちょうどカップルになれるがぁ」
 
  ここがお妙坊の変わったところで、変に気を使うんです。
 
  そんな こんなで 植物園に着くや否や孝之進がギターを弾き始めました。
 
頼姫:「うそっ 上手すぎない! 龍姫!・・・」
 
龍姫:「お妙ちゃん こんなに上手いって言ってなかったよね・・・」
 
頼姫:「ごめんなさい。一緒には無理・・・ だと思う」
 
鈴之助:「大丈夫やて、歌ってみて。何が歌えるの?」
 
頼姫:「じゃあ せっかくここまで来たんだからねぇ 龍姫?」
 
龍姫:「うん・・・ 歌おっ。シモンズの“振り向かないで”できる?」
 
鈴之助:「うっそぉ! シモンズ? 弾ける弾ける。」
 
  鈴之助は大興奮です。それもそのはず 鈴之助はシモンズの妙チャンの大フアンなのですから。
 
  あくまでも シモンズの妙チャンです。お妙坊ではありません。念のために!
 
          始まりましたイントロが・・・ そして 二人の歌声は・・・?
 
思い出話 5 【 隣の須宇君 】
 
鈴之助:「最高! 最高! グッドアイディア! 好主意!」
 
    ● えっ! いきなり何? さすが中国語専攻! 麻雀以外ではじめて聞いた。
 
鈴之助:「僕の家の隣の須宇君 ギター弾けた!。会ってみん?」
 
孝之進:「メンバーにって事?」
 
鈴之助:「そうそう。面白くていいやつなんだな、こいつが・・・」
 
孝之進:「いいじゃん。今から行こうか?」
 
鈴之助:「行けん・・・。  大阪に住んどるんだわ。」
 
孝之進:「どういう事? 隣に住んどるんじゃないの?」
 
鈴之助:「大阪の大学に行っとる・・・。でも 会わしたい。」
 
鈴之助:「孝之進と須宇君となら絶対に気が合う!  間違いない。」
 
孝之進:「と 言っても 大阪だろう? 無理じゃない? 会ってみたいけど・・・。」
 
    ● それから10日後 孝之進と須宇君は会うことになりました。なんと! 孝之進の家で・・。
 
鈴之助:「よかったよかった。連休で帰省するところだったんだって。」
 
    ● それから5日間 孝之進の家で寝泊りした須宇君は実家ではなく大阪へ帰りました。
 
    ● 鈴之助の読みどおり、孝之進と意気投合した彼の自宅は、孝之進の家になりました。
 
鈴之助:「孝之進 何やっているの?」
 
孝之進:「須宇君に声の手紙と練習曲を録音してるんだけど。」
 
    孝之進と須宇君は、交換日記ではなく「交換カセット」のやり取りをしていたのです。
 
          この二人 大丈夫? 仲良くなりすぎてるんじゃない?
 
思い出話 6 【 プラットホームの出会い 】
 
 須宇君と交換カセットをしながら練習を進めていた孝之進は、メンバープランを考えていました。
 
女性ボーカルにアコスティックギター3人、ベース1人の5人グループ!
 
    ●えっ! 6人じゃないのと思われた方、それは後で説明しましょう
 
残るはギター1人とベース1人、ギターは特にフィンガープレイの上手いのが欲しいと考えていた・・・ その時!
 
正衛門:「お〜い 孝之進」
 
    ●声のするほうを見てみると、高校の同窓生の正衛門が手を上げて立っていた。
 
孝之進:「ええっ! 正衛門なんでここに?」
 
正衛門:「学校の寮に入っていて週末には家に帰るんだわ」
 
孝之進:「寮? 週末? 帰る? そうなんだ・・・。  高校以来だよね!」
 
正衛門:「そうそう。ところでバンドはやっとるの?」
 
    ●乗り換え電車のプラットホームで奇跡が起きたと孝之進は思いました。
    ●高校時代からバンド好きだったので、今もやってるのかなと社交辞令の正衛門でした。
 
孝之進:「それが解散してさぁ 今メンバー探しているところ。」
 
正衛門:「相変わらずがんばっとるねぇ」
 
その時 プラットホームに二人の乗る電車が入ってきた。
 席に座るや否や・・・
 
孝之進:「正衛門 一緒にバンドやらん?」
 
正衛門:「おい おい! ・・・」
 
    ●そして 駅に着く20分の間に、正衛門は孝之進とバンドを組むことになっていました。
 
正衛門:「リードボーカルの頼姫は歌上手いの?」
 
          恐るべし 孝之進の交渉テクニック! 次の標的はいったい誰に・・・!
 
思い出話 7 【 突然!メロが降ってきた 】
 
 お妙坊に紹介してもらった頼姫と龍姫は、鈴之助絶賛のシモンズだったのですが・・・
 
孝之進の厳しい練習についていけなくなった龍姫は、1ヶ月でバンドを辞めてしまいました。
 
確かにその練習は厳しく、
 
・午前10時から12時までは木曽川に掛かる橋の下で、川に向かって発声練習!
 
・昼食の後 14:00から18:00まで曲の練習。夕食後 20:00から23:00まで更に練習!
 
そりゃぁ 普通に嫌になるよね。
 
 そんなある日 電車に乗っていた孝之進にオリジナルのメロディーが突然浮かんできました。
 
 ●止め処も無くメロディーが溢れてきて、15分で曲が出来てしまいました。
 
 ●曲のタイトルは「恋した日に」 後に大変なことが起きるきっかけになる曲でした。

 
鈴之助に会った孝之進は開口一番
 
孝之進:「鈴之助! 曲できた! オリジナル・・・」
 
鈴之助:「うそぉ! ちょっと歌ってみん。」
 
 孝之進が口ずさむと
 
鈴之助:「頼姫にぴったりジャン! 孝之進すごいなぁ!」
 
孝之進:「今度の土曜日 頼姫に歌わせるから家に来て。」
 
鈴之助:「わかった。金曜日から泊まるよ」
 
二人は興奮して金曜日の夜を過ごしました。
 
そうなんです。練習はいつも孝之進の部屋。急な階段を上った二階でした。
 
 ●頼姫が歌う「恋した日に」は、頼姫の声にぴったりの曲で孝之進にある決断をさせました。
 
 ●「この歌で、ライトミュージックフェスティバル(LMF)に参加しよう!」・・と。
 
この年 1972年に「第1回 LMF」が開催されるという情報を孝之進はつかんでいました。
 
それも 意外なところから・・・
 
          孝之進の情報源はとんでもないところにあったのです! どこっ?
 
思い出話 8 【 お兄さんギター弾くの? 】
 
 その日 孝之進は電車の中だった。
 
いつものように、ギターケースを抱えドアの横でもたれかかって立っていると
 
「お兄さんギター弾くの?」 そう言いながら突然きれいなお姉さんが孝之進に近づいてきました。
 
「いつもこの電車にギターケース持って乗ってるよね。」
 
孝之進:「えぇっ! まあ。」
 
いつものように外を見て考え事していた孝之進は、こう答えるのが精一杯でした。
 
お姉さん:「バンドやってるの?」

 
 ●これって 新手の軟派? ・・・・・!
 
生まれて19年、男性にも女性にも軟派されたことは無い孝之進。
 
 ●心は揺れ動く!

 
孝之進:「やってますけど・・、そんなにこの電車で会いましたっけ?」
 
お姉さん:「うん いつも見てたよ、・・・私は。」
 
お姉さん:「でも あなたは必ず外見てるもんね?」
 
本当によく観察している! 適当なことは言えないな と ちょっと冷静になった孝之進でした。 
 
孝之進:「どこの駅から一緒?」
 
お姉さん:「Mストアの楽器売り場でもたまに見かけるよ。」
 
 ●ストーカー!!(おっと 1972年 この時代にそんな言葉は無い) 
 
孝之進:「楽器店の人ですか?」
 
お姉さん:「そうじゃないんだけどね。楽器店の人と仲が良くてね。」
 
お姉さん:「今度 “ライトミュージックフェスティバル”って言う大きなイベントがあるんだって」
 
お姉さん:「『津島でこのコンテストに出れるバンドがいたら宣伝になっていいのになぁ』って
 
      楽器店の友達が言っていたので、当てあるよって言っちゃったの・・・」

 
孝之進:「あぁあ それで俺 って訳?」
 
孝之進:「いいよ そこの楽器店から出ても!」
 
お姉さん:「ほんとに! よかった。 断られたらどうしようかと緊張してた。」
 
って にこっと微笑返しされた孝之進はとっさに
 
孝之進:「でも うちのバンド上手いよ。出たら優勝すると思うけど」
 
どの口からその言葉が出るの?、まだメンバーも揃っていないのに!
 
 孝之進は瞬間的に思いました。「優勝してスポンサーになってもらおう」と・・
 
 ●コンサートをするときのアンプやPA機材が安くそろうかも!
 
          さてこの話 孝之進の思惑通りになるのでしょうか?
 
思い出話 9 【 笑ったらいかんよ! 】
 
 ある日の夕方 二人は想い出の場所に来ていました。
 
川面にきらきら光る夕日を眺めながら、それぞれに思いを馳せて・・・。
 
孝之進:「懐かしいなぁ ここ・・・」
 
孝之進:「また二人で来るなんて・・・」
 
えぇっ! 孝之進 まっ まさかの初デート!?
 
思わせぶりなきれいなお姉さんは、ビジネスライクなお付き合いだし・・・。
 
 ●どこで見つけたの? 
 
 ●十代最後の夏に突入か!
 
○○○:「ここ来ると必ず思い出すことがあるんだよねー。」
 
孝之進:「高校の時の事? 3年5組 同じクラスだったもんね、二人は・・・。」
 
何言ってるの? まさか あの津島高校の同級生!
 
 ●2年前に 何があったの?
 
 ●19歳まで彼女いなかったんじゃなかったの?
 
○○○:「孝之進   ・・笑ったらいかんよ。」
 
名古屋弁? ひょっとして相手って・・・。

 
          ○○○が誰なのか気になりながら次回へ・・・
 
思い出話 10 【 誰にも話したらいかんよ! 】
 
○○○:「孝之進   ・・笑ったらいかんよ。」
 
孝之進:「大丈夫。絶対笑わんから・・・」
 
孝之進はこう答えながらも、すでに顔が笑いかけていました。
 
○○○:「やっぱり 止めとこ!」
 
孝之進:「なんでぇえ、絶対笑わんから。」
 
○○○:「そういう人に限って、笑うんだわネ!」
 
この用心深さが 更に孝之進のツボを刺激し、声が笑ってきた。
 
孝之進:「ふふっ、笑えせんって・・」
 
○○○:「ほら もう 笑っとる!」
 
孝之進:「わかった。ゴメン。」
 
○○○:「誰にも話したらいかんよ!」
 
そう言いながら 彼は話し始めたのです。

 
 ●彼?!  男!  えぇっ! 何それ・・・!
 
          何の話・・・  ○○○は男!
 
思い出話 11 【 だまされてまった! 】
 
滋之丞:「実はさぁ・・・」
 
そう話し始めたのは、孝之進の同級生の滋之丞でした。
 
な〜〜んだ、思わせぶりな・・。まぁ そんな落ちだろうとは思ったけどね。

 
孝之進は 1年生の時からフォークバンド一筋で、滋之丞は エレキのインストメンタル一筋
 
二人の接点は全く無いのだが、放課後教室から聞こえてくる練習の音でお互いにリスペクトしていた
 
のでした。そんな二人だから同じクラスになってからの音楽に対するシンクロスピードは速く、文化
 
祭ではそれぞれのバンドに参加して音楽を楽しむ仲だったのです。
 
 ●そうそう だからこの木曽川の堤防はその時に来ていて想い出の場所なんですね・・・
 
 ●話を元に戻して・・・
 
滋之丞:「びっくりせんでよ。」
 
孝之進:「うん・・・」
 
滋之丞:「多度の山の向こうに、   UFOの基地があるんだって!」
 
孝之進は無言のまま、目を見開いて滋之丞の顔を見つめました。
 
 ●孝之進もこの話には大笑いするしかないでしょう・・・
 
孝之進:「やっぱり!。俺も前からそうじゃないかと思っとったんだ!」
 
 ●そんな二人の会話をよそに、夕日は落ちすっかり周りは暗くなってきていました。
 
二人はおバカさん? でも 笑ってはいけない。
 
二人は本当に基地があると思っているのだから・・・
 
お多度山までその場所から約30分・・・
 
          二人で確かめに行ったら!!!
 
思い出話 12 【 だまされてまった!A 】
 
 ●話はUFO基地の3日前に戻ります。
 
その日 あの急な階段のある二階の孝之進の部屋に大勢の若者が集まっていました。
 
鈴之助、須宇君、正衛門、孝之進、そして滋之丞とその仲間の他4名。
 
六畳のその部屋には座りきれず階段に座っている仲間もいました。
 
もう一部屋六畳の間とつながっているのですが、そこにはドラムセットが設置してあって
 
ドラムを叩くときにしか入れません。
 
 ●なぜそんなことになったかと言うと・・・
 
更にその3日前に孝之進が滋之丞に入れた1本の電話から始まっているのです。
 
孝之進:「滋之丞 久しぶり。たまには家に遊びに来ん!」
 
滋之丞:「ええよ。友達紹介するわぁ」
 
と 言うことで溢れ返ったのですが、そもそも滋之丞も孝之進以外がいるとは思ってもなく・・・。
 
お互いがお互いの友達を紹介し合っていると
 
滋之丞:「なんで正衛門がいるの?」
 
 ●そうなんです。正衛門も滋之丞も高校の同窓生。お互いよ〜く知っているのです。
 
正衛門:「やっとかめ! 今度孝之進とバンド組むことになってさぁ」
 
正衛門:「滋之丞も一緒にやろみゃぁ」
 
滋之丞:「そんなこと 急に言われてもなぁ・・・」
 
孝之進:「実はね、コンテストの予選に申し込んであってね・・・。それが8月6日なんだ。」
 
滋之丞:「あと 1ヶ月も無いじゃん!」
 
孝之進:「そうなんだよなぁ」
 
孝之進:「だから このコンテストだけ一緒に出てくれん?」
 
滋之丞:「えぇっ!・・・」
 
「なんか・・ 上手に騙されてまった?・・」 一瞬 そう思った滋之丞でした。
 
 ●滋之丞の返事は如何に!
 
          他のメンバーが静まり返る中・・・ 滋之丞の答えは?
 
 
思い出話 13 【 メンバーが揃った! 】
 
       ●滋之丞は「う〜ん」といった後・・・ 孝之進を見て
 
 
滋之丞:「ええよ・・・ やってみよか!」
 
孝之進:「よしっ! これでメンバーが揃った。」
 
 ●孝之進のうれしそうな声が響く。 
 
3月のまだ肌寒い頃に以前のバンドを解散し、今は蝉の声が聞こえる季節・・
 
4ヶ月の間鈴之助と二人で必死に探したメンバーも、この日 最後の滋之丞が入ってくれた。
 
鈴之助:「孝之進! やっと揃ったね」
 
 ●鈴之助も やや興奮気味。 
 
滋之丞:「練習はもうやっとるの?」
 
鈴之助:「孝之進がみんなと個別にパート練習してるので、全員で合わせるだけ!」
 
滋之丞:「ところで、俺のパートは?」
 
孝之進:「あっ ゴメン言ってなかった? ベースやってくれる?」
 
滋之丞:「ベース?!   わかった。」
 
孝之進:「OK! 今度の日曜日に頼姫も呼んで この部屋で全員集合! 」
 
       ●1972年 7月16日(日)後の「幻のフォークグループ」がここに誕生した!
 
 
          しかし・・・ 新グループの練習はまだ先のことになるのです!
 
思い出話 14 【 今度の日曜日 】
 
7月16日(日)に最後のメンバーが決まったのですが、
 次の日曜日も その次の日曜日も全員集合することはありませんでした。
 
 
練習を始めた滋之丞は気が気ではありません!
 
滋之丞:「ねぇ!予選て 8月6日やないの? いつメンバー全員揃うの?!」
 
孝之進:「須宇君が明日大阪から帰って来るのよ。」
 
滋之丞:「明日はもう7月31日やよ! 」
 
孝之進:「そう。8月1日からやっと 練習開始だ!」
 
孝之進:「やっと・・・。 やっとだよ! メンバー全員揃うよ!」
 
 ●孝之進の 本当にうれしそうな声でした。 
 
          暑い 熱い夏が・・・ 今 始まろうとしていたのです!
 
思い出話 15 【 新バンドの音が出た! 】
 
 ●1972年 8月1日(火)5人のメンバーが集合! 真夏の東海大橋の下で第一声!!
 
 
    孝之進のギターからGのコードが流れる・・ ♪
 
 ♪あー(正衛門)♪あー(頼姫・須宇君)♪あー(滋之丞)♪あー(孝之進) ♪♪

 
    ち ゃ ん と ハモっている!
 

 ●それを聴いて 全員が笑顔になった!!

 
    “など” のコーラスの 出来上がりです!!
 

いやいや! 正式には名前はまだ無いのでした。
 
2時間ほど発声練習をした後 孝之進の部屋で練習がスタート。
 
この練習方法、皆さん? どこか頭の片隅に残ってませんか?
 
そうなんです。「思い出話7」で龍姫が逃げ出した練習なんです。
 
・午前10時から12時までは木曽川に掛かる東海大橋の下で、川に向かって発声練習!
 
・昼食の後 14:00から18:00まで曲の練習。夕食後 20:00から23:00まで更に練習!
 
これが始まったのです・・・
 
・練習曲はただ 1曲!
 
・「思い出話7」で 紹介したオリジナル曲の「恋した日に」
 
       ●コンテスト予選まで 後5日・・・ 
 
       ●エアコンの無い暑い日が・・・ 通り過ぎていく!
 
思い出話 16 【 初めてのCBCテレビ大ホール 】
 
 ●8月6日(日)ついにその日が来た。
 
  ライトミュージックフェスティバル予選!
 
 
 演奏するところが一番下 そこから放射線状に客席が上に伸びている! 大きい!
 
何もかもはじめて! そんな中 予選は始まりました。
 
ビッグバンドの部門 ロック部門 フォーク部門と審査は続く。

 
孝之進:「は〜っくしょん」
 
突然 孝之進がくしゃみをした。そしてくしゃみが止まらなくなる・・・
 
頼姫:「どうしたの孝之進! 大丈夫?」
 
孝之進:「なんでこんな時に・・・・」
 
孝之進のくしゃみは、今で言う 花粉症なのですが、そんな病名も無い時代でした。
 
一応 点鼻薬は持っていたので治まったのですが、すっかり鼻声の孝之進!
 
 ○さぁ! 鼻声のまま いざ本番!
 
 
       ●初めて・・・ しかもこんな大きなホールで歌える・・・
 
 
          メンバー全員が 無我夢中のパフォーマンス。そして結果は?
 
思い出話 17 【 ライトミュージック・フェスティバル決勝大会 】
 
人前で初めて演奏した会場は、あのCBCテレビの大ホール!
 
メンバー全員で練習した曲が ただ1曲、練習した日数は たったの5日間!
 
無我夢中の演奏は なんと!! 予選突破!
 
正衛門:「たいしたもんだなぁ・・ あれで予選通過だもんね。」
 
孝之進:「いやぁ〜 俺は行けると思ってたよ。」
 
頼姫:「うそぉ〜 ほんとに?!」
 
滋之丞:「俺もそう思っとった。」
 
頼姫:「滋之丞も! なんでそう思ったの?」
 
滋之丞:「だってさぁ、オリジナル曲演奏するバンド少なかったがぁ・・」
 
正衛門:「そういやぁそうだった。孝之進さまさまだがねぇ。」
 
孝之進:「決勝戦まであと2週間、正衛門のオリジナル曲も練習しとこ。」
 
滋之丞:「そうだねぇ レパートリー1曲じゃねぇ。“あなたに”だったっけ?」
 
そして 決勝戦前日。
 
会場に近いということで、鈴之助の家に頼姫を除いたメンバーが泊まり、決勝戦当日を迎えました。
 
 ●8月20日(日)長久手青少年センター大ホール
 
控え室に入ると もう他のバンドのメンバーが練習しています。
 
予選の時はよく分からなかったのですが、さすが決勝戦。どこのグループも上手い!
 
とりわけ目立ってたのが、南山大学フォーク研究会のバンド。
 
後々このバンドとはいろんなコンテストでライバル関係になるのですが、このときは知る由も無い!
 
そして “など” の演奏 「恋した日に」が始まりました。
 


 
 ○第一回 ライトミュージックフェスティバル フォーク部門グランプリは・・・
 
 
静まり返った会場に・・ 司会者の声が響く・・
 
       ●「恋した日に」を演奏した “など” に決定しました。
 
 
鈴之助:「やったー!!」
 
鈴之助が叫ぶ!  みんな拳を握り締めて目を見開く!
 
ほぼ 同時に
 
鈴之助:「ちょっと待って・・」
 
鈴之助が 口に指を立てた!
 
なにやら司会者が 続けて賞を発表しはじめました・・・
 
 ○そして 審査員特別賞として、ポリドールレコード株式会社より・・・ 
 
       ●「ポリドールレコード賞」が “など” に贈られます。 
 
 ○ “など” の皆さん ダブル受賞おめでとうございます。
 
 
「よし・・   夢が ひとつ 現実になった!」 孝之進は そう心の中で呟きました。
 
6ヶ月前にバンドを解散し、帰る電車の中で誓った事を 孝之進は思い出していました。
 
 新しいバンドを作ろう!
 
 オリジナルを歌って、コンテストにもチャレンジし、メディアにも出れるバンドを・・・!
 
その夢の第一歩を コンテスト優勝と言う肩書きをもらって踏み出せたのです。
 
       ●さあ “など” の快進撃は始まったばかり・・・
 
 
          でも 不安な兆候が・・・
 
思い出話 18 【 私 “など” 辞める! 】
 
バンドデビューでいきなりの優勝!
 
奇跡? それとも実力? 分からないまま結果に浮かれていたメンバーに・・・
 
頼姫:「私 “など” 辞める!」
 
それは 決勝大会後初めての練習日でした。
 
正衛門:「どうしたの?」
 
孝之進:「うそぉ! これからどうするの?」
 
頼姫:「来年大学卒業だし、優勝もしたし、今かなって 思って・・・」
 
鈴之助:「ヤマハの初めての店頭ライブ決まっとるよ!!」
 
頼姫:「うん。それで 最後にする・・・」

 
 ● “など” 第1期メンバーのボーカル 頼姫の 潔い幕引きでした。

 
 お妙坊の紹介で巡り合った頼姫との出会いは、メンバー全員との大きな縁となっていました。
 
  初めてのバンド参加! 
 
 二人でやるはずが一人になり、初めてのオリジナルを歌うことになった。
 
 夜遅くまで続く練習、計り知れないプレッシャーの中での 優勝の立役者。


 
 ○頼姫 本当におつかれさまでした。

 
 それはメンバー全員の思いでした。
 
 
       ●そして 頼姫最後の店頭ライブが始まりました・・・
 
 
       ●ヤマハ一階 レコード売り場・・
 
思い出話 19 【 初めての 店頭ライブ! 】
 
孝之進:「こんにちは!!  “など” で〜す。」
 
孝之進の挨拶から始まった、初めての店頭ライブ
 
一瞬 シーンとする。  ・・・が
 
孝之進:「これから演奏をさせて頂きます “など” と言います」
 
孝之進:「僕たちのグループは、結成してまだ1ヶ月経ったばかりなんですね・・」
 
徐々に孝之進のトークにお客さんが耳を傾け始めました。
 
ステージがあるフロアはレコード売り場・・・
 
そして 殆どのお客さんの足が止まり ステージを見はじめました。
 
孝之進:「僕たち “など” は 先月行われた」
 
孝之進:「ライトミュージックフェスティバルの フォーク部門で・・」
 
孝之進:「なんと! グランプリとポリドールレコード賞を頂きました。」
 
孝之進:「今日は そのグランプリ曲を皆さんに聴いて頂きたいと思います ・・・が。」
 
孝之進:「その曲は 最後にとっておいて・・・!!」
 
孝之進のトークに売り場の雰囲気も和らぎ、笑い声も聞こえてきました。
 
孝之進:「最初の曲は、皆さんから向かって左にいます、ギターの正衛門が作りました・・」
 
孝之進:「『あなたに』 聴いてください。」
 
最初の曲の演奏が始まった。 すでにライブスタートから8分が経っています。
 
孝之進の読みどおりの時間配分です。
 
     ●なぜか? 
 
この時 “など” は演奏できる曲が2曲しかないのでした。
 
1曲目の「あなたに」が終わったところで・・・
 
孝之進:「ありがとうございました。オリジナルから『あなたに』お届けしました。」
 
孝之進:「それでは ここで “など” のメンバー紹介をします。」
 

        ●出たっ! 究極の時間引き延ばし策! 「メンバー紹介」
 

これで 充分な時間調整した孝之進は
 
孝之進:「お待たせいたしました。最後の曲になります。聴いてください。」
 
孝之進:「リードボーカルの頼姫が歌います。『恋した日に』」
 
    ●拍手喝采!! 見事に乗り越えた30分のステージ!!
 
2回めのステージに向けて、意気揚々と控え室に戻るメンバーでした。
 
鈴之助:「びっくり! 」
 
鈴之助:「あんたら〜 2曲で よう30分持たせるわ〜」
 
孝之進:「そりゃぁ 修羅場くぐっとるもん」
 
そんな楽しい店頭ライブも無事終了し、頼姫ともお別れとなりました。
 
その後 頼姫はこのライブがきっかけで、女性デュオのバンドを組むことになるのですが・・・

 
 ○そのお話は、また次の機会に・・

 
       ●そして 再び 新しい女性ボーカル探しが始まるのでした・・・
 
 
                     レコード売り場??・・
 
思い出話 20 【 大番頭さんと重役出勤? 】
 
孝之進:「こんにちは〜!! 」
 
「あっ 孝之進くん。 ヤマハの人から朝電話あったよ。」

 
        ●皆さんは覚えているでしょうか?
 
        ●あの綺麗なお姉さんのお話を・・・(思い出話8参照)
 
孝之進は LMF参加の窓口を、お姉さん紹介の楽器店にしていたのです。
 
そして広言どおり賞を取ったので、サポートがもらえるようになっていました。 
 
     ○まさに 思惑通りの展開でした。 
 
この日 孝之進に話しかけてくれたのは、楽器店の大番頭の牟田吉さんでした。 
 
そして この楽器店(レコードも販売)の名前は「テララテ楽器」津島では老舗の楽器店です。 
 
孝之進:「大番頭さん いつも電話ありがとうございます。」
 
大番頭:「『孝之進くんは重役出勤ですか?』って言ってたよ。」
 
孝之進:「ここで働いていると思ってるんだね(笑) あの人・・」
 
大番頭:「ところで孝之進くん、ここで “など” の店頭ライブやってくれん?」
 
突然の提案でした。
 
 ○ここでライブをやれば、津島地区初めてで面白い。・・と孝之進は思いました。
 
孝之進:「PAの機材持ってないよ?」
 
大番頭:「今度 ヤマハから発売されたPA使っていいよ!」
 
孝之進:「やったぁ! ありがとう! さすが大番頭さん。力あるぅ。」
 
大番頭:「なんでも応援するよ! お客さん増えるからね。10月にやろう。」
 
また 企画先行である。リードボーカルいないのに・・・
 
孝之進:「ところで、前のリードボーカルの頼姫 辞めちゃったんだよね」
 
大番頭:「あぁ 辞めたの。 ・・・ええっ! 辞めちゃったのぉ?! 」
 
孝之進:「そぉ・・・。誰かいい娘いないかなぁ・・・」

 
 ○そんな会話をしながら売場を見ると・・

 
       ●どこかで見たような女の子が、笑顔でこっちを見ているでは・・・
 
 
           誰?? 知ってる娘? まさか!・・
 
思い出話 21 【 私 知ってます! 】
 
孝之進:「あれっ!! いつもの村尾坊じゃないね。大番頭さん?」
 
大番頭:「村尾坊は今日休み。 あれ・・? 孝之進君はそれ目当て・・?」
 
孝之進:「いやいや そうじゃないけど、村尾坊は綺麗だよね。」
 
孝之進:「テララテに置いておくにはもったいないよ。」
 
大番頭:「どういう意味? じゃ あの娘紹介するネ」
 
大番頭さんは笑いながら、先程こっちを見ていた女の娘の傍に孝之進を連れて行きました。 
 
        ●あの綺麗なお姉さんもそうだし、この駅前ショッピングストアには美人が多い!
 
        ●ちなみに あのお姉さんは電気屋さんに勤めていて、その妹もこれまた美人!
 
「掃き溜めに鶴」と言うことわざを、初めて実感した孝之進でした。(今だと セクハラ?)
 
        ○当然 鈴之助はこの辺を熟知しているが・・・ 今日は居ない。 
 
大番頭:「孝之進君 この娘が一昨日からバイトしてくれてる河姫さんです。」
 
大番頭:「河姫さん。この人が・・」
 
河姫:「孝之進さんですよね、知ってます。」
 
大番頭:「なんだぁ 二人とも知り合いなの?」
 
河姫:「全然知り合いじゃないんですけど、津島高校の一年先輩ですよね。」
 
孝之進:「やっぱり あの河姫さんだ! コンニチは。」
 
実は孝之進と滋之丞が高校最後の文化祭でフォークバンドを結成した時に、
リードボーカルとして声を掛けようとした女の娘が、実は河姫だったのです。
 
河姫:「私と同じクラブに居た友達が、孝之進さんと一緒に文化祭に出たんです。」
 
そうそう 当時声を掛けに言った人の勘違いで 河姫と川姫を間違えて
つれてきてしまうと言う事件があり、そのまま文化祭に出たのです。
 
もちろん 音楽部だった川姫さんも歌は上手く文化祭は大成功でした。
 
大番頭:「そうなんだ!  じゃぁ 河姫さんが頼姫さんの後に入ればいいじゃん。」
 
突然の提案でした。
 
 ○本当だ! この河姫なら滋之丞も納得するだろう・・と孝之進は思いました。
 
当時 音楽部のコーラスと言うと、我々が目指していたバンドのイメージと程遠く
孝之進も違和感を持っていましたが、この河姫は歌謡曲がやたら上手い事をなぜか
孝之進は高校時代に掴んでいたのでした。
 
孝之進:「大番頭さん。 ナイス発想」
 
河姫:「ええっ? 何のことですかぁ?」
 
孝之進:「出会って行き成りこんな話するのも驚くだろうけど・・・」
 
孝之進:「今 バンド組んでてね・・・」
 
河姫:「バンドって・・ ひょっとしたら大番頭さんが話していた・・・ あの?」
 
河姫:「優勝したバンドって、孝之進さんのバンド!!!」
 
予想だにしなかった反応にちょっとビックリした孝之進・・・
 
孝之進:「そうなんだけどね・・・」
 
河姫:「すっごい〜!! 大番頭さんに言って紹介してもらおうと思ってたんだけど・・・」
 
河姫:「嘘みたい〜 」
 
孝之進:「嘘じゃないんだけど、先日リードボーカルが辞めちゃってね・・・」
 
大番頭:「だから 河姫さん どうかなって言ったの」
 
河姫:「あぁっ! そう言うことだったんですか?」
 
河姫:「実は 音短に通ってて、先生に言われたんです・・・。」
 
 ○おもむろに 音楽短大の話をし始めた河姫・・

 
       ●偶然の出会いは、孝之進にとって、否 “など” にとって・・・
 
 
           どうなる?? 断られる? ええっ!・・
 
思い出話 22 【 2nd.Stage “など” 結成 ! 】
 
孝之進:「先生 もしかして こう言ったんじゃない?」
 
孝之進は心配そうに、でも確信を持ちながら話続けました。 
 
孝之進:「上手いバンドがいたら一緒にやってみるといいよ。」
 
孝之進:「バンド経験は、技術アップと本番に強くなるからね!」
 
孝之進の話が終わるや否や・・ 
 
河姫:「えっ! 何でわかるんですか? 嘘みたい!」
 
孝之進:「やっぱり!」
 
河姫:「本当にそのとおりの話をしてくれたんですよ」
 
河姫:「嘘みたい! 本当に “など” に入れてもらえるんですか?」
 
孝之進:「もちろん! よろしくお願いします」
 
河姫:「こちらこそ 宜しくお願いします」
 
大番頭:「やったね! これで安泰だね」
 
大番頭さんは自分のことのように喜んで、笑いながらレジの方へ歩いて行きました。 
 
        ●まだ 他のメンバーは了解していないのに・・・
 
        ●勝手に動き始めた孝之進の悪い癖!
 
その時だった! 聞きなれた話し声がエスカレーターを上がってきた
 
そうそう 言い忘れてましたがこの楽器店は二階のエスカレータ直ぐ横にあるのです。
 
正衛門:「おお! 孝之進じゃないの」
 
孝之進:「おお! 正衛門 」
 
鈴之助:「孝之進 僕もいるんだけど 」
 
孝之進:「えっ! 鈴之助! どうしたの? 」
 
鈴之助:「暇だったから 泊まりに来ちゃった 」
 
鈴之助は毎度のことだが、正衛門も一緒になるのは珍しい
 
大番頭:「正衛門君、鈴之助君久しぶり・・・」
 
大番頭:「 “など” 勢ぞろいだがねぇ」
 
正衛門:「滋之丞が来たら笑っちゃうね」
 
大番頭:「あれっ! いるはずだよ。孝之進君が来るちょっと前にいたもの」
 
孝之進:「うそっ!!」
 
滋之丞:「お〜い みんなで何しとるの?」
 
笑い話だが こんな偶然がたまにおきていたのも事実です。
 
河姫:「すっっごい! 孝之進さん。みなさん “など” のメンバーなんですか?」
 
鈴之助:「・・・孝之進 誰? 紹介してよ 」
 
孝之進:「滋之丞知ってるよね。正衛門は?」
 
滋之丞:「忘れるわけないがぁ」
 
正衛門:「どこかで・・・ 見たことある・・ ような・・」
 
河姫:「はじめまして 津島高校の一年後輩で音楽部にいた河姫です。」
 
孝之進:「実は、“など” の『リード・ボーカル』にと思ってね・・・」
 
鈴之助:「いいじゃん いいじゃん 」
 
孝之進:「歌唱力は全然問題ないし、ピアノも弾けるんだよね?」
 
河姫:「はい。ピアノとエレクトーンが弾けます。」
 
滋之丞:「俺は 賛成だよ。全然問題ないよ 」
 
正衛門:「二人が言うなら俺もいいよ。」
 
なんと 偶然が重なって一気に次期リードボーカルが決定してしまいました。
 
       ●大番頭さんと約束した店頭ライブ・・・
 
 
      それまでに・・新しいオリジナル曲 作らないと!
 
思い出話 23 【 えっ! 仕事がじゃんじゃん? 】
 
新しく “など” のリード・ボーカルとなった河姫は、それから毎日 レッスンを重ね 
 
10月のはじめには、すっかり “など” の一員となっていました。
 
 
        ○エレクトーンでの演奏アレンジの提案は興味深く・・・
 
        ○“など” の新しい演奏スタイルを孝之進にひらめかせたのです!
 
そして ここに フォークギターとキーボードを合体させた  
 
        ●東海地区で始めてのフォークバンドスタイルが完成しました。

 
鈴之助:「孝之進 学園祭の仕事があるんだけど やる? 」
 
孝之進:「何処?」
 
鈴之助:「岡崎女子短大。友達がいてさぁ・・・ 」
 
鈴之助:「あと 岐阜女子短大。頼姫からの依頼! 」
 
さすが鈴之助! 男子校は一つも出ない 
 
孝之進:「いいんじゃない。じゃ10月の店頭ライブは延期だね」
 
また 勝手に決めちゃって・・。大番頭さんに聞かなくていいの? 
 
鈴之助:「それが連ちゃんなんだ。11月3日・4日 岐阜と岡崎だよ」
 
孝之進:「じゃぁ みんなのスケジュール確認しよう。須宇君頼むね!」
 
鈴之助:「須宇君にはもう話した。二つ返事でOKだった。」
 
さすが マネージャー 仕事が速い 
 
孝之進:「ところで鈴之助 相談があるんだけどさぁ」
 
       ●孝之進が相談・・・? 
 
 
          相談なんてめったにしない孝之進。鈴之助は何事が起きたのかと・・・
 
思い出話 24 【 フォークソング連盟結成! 】
 
孝之進:「実は フォークソングをやっている人たちの連盟を作ろうと思うんだけど・・・」
 
孝之進:「鈴之助はどう思う?」
 
鈴之助にとっては振って湧いたような話でしたが 
 
鈴之助:「それって大変なことだよ! 」
 
孝之進:「大変なのは分かっているけど、必要だと思うんだよなぁ」
 
鈴之助:「孝之進の中ではどんなイメージの連盟? 」
 
孝之進:「コンサートを開いたり、名古屋の連盟と情報交換したり・・・」
 
鈴之助:「なるほど。じゃぁ連盟規約とかも作らんといかんね」
 
さすが鈴之助! 具体的な話になってきました。 
 
孝之進:「じゃぁ 鈴之助 今月中に規約作って仲間を募ろう。」
 
また 早い決定で・・。“など” のメンバーにも話さないと・・・
 
孝之進:「そして 12月にコンサートやろう。」
 
鈴之助:「12月! あと3ヶ月しかないよ!」
 
ほらほら “など” のメンバーにも話さないと・・・
 
連盟決まってないのに、コンサートってか?
 
鈴之助:「わかった。色々調べてみるよ。消防署とか警察署まわって・・」
 
        ○鈴之助はこの手の情報にすこぶる強いのです
 
孝之進:「じゃぁ メンバーに確認してバンド組んでる連中に声掛けるよ」

 
       ☆心地よい秋の季節に、津島・愛西地区始めてのフォーク連盟  
 
       ☆『カントリー&フォークプロモーション・やね裏』がここに結成されたのです。

 
鈴之助:「作っちゃったね。孝之進!」
 
孝之進:「出来ちゃったよ。鈴之助!」
 
       ●そして 11月! 楽しい学園祭ツアーが始まりました。 
 
 
       ●まずは頼姫の大学からスタートです。
 
 
           ワクワクしながら つ・づ・く!
 
思い出話 25 【 学園祭ツアー始まる・・! 】
 
         ○♪ 何も言わずに ひとりでいると 愛〜した・・・♪♪
 
正衛門と孝之進のハーモニーが冴える『何も言わずに』の楽曲でスタート
 
 
       ●ついに今 “など” の楽しい学園祭ツアーがはじまったのです。 
 
 
鈴之助はニコニコしているのだけど、舞台の袖で明らかに緊張している。 
 
鈴之助から見ると、本当に楽しそうに演奏している “など” のメンバーがうらやましい。 
 
孝之進:「皆さんこんにちは! “など” で〜す。」
 
孝之進:「・・と言っても知りませんよね。実は・・・」
 
孝之進の進行であっという間に時間が過ぎていく。
 
『何も言わずに・And I Love Her・若いというだけで・Take Me Home Country Roads』
 
鈴之助もカントリーロード辺りで、気持ちが落ち着いてきました。 
 
孝之進:「最後の曲になってしまいました。」
 
孝之進:「“など” のオリジナルで『白い風船』 聴いてください」
 
       ●無事に30分のステージを終え、ツアー初日は大成功でした 
 
ステージ終了後 あの頼姫が駆け寄ってきた
 
頼姫:「みんなすごく良かったよ! やっぱり “など” は上手い!」
 
頼姫:「辞めてみてよくわかった。「白い風船」もいいね」
 
鈴之助:「よかった? 頼姫が言ってくれるのが一番うれしいね!」
 
鈴之助:「頼姫! また お茶でも飲もうね」
 
正衛門:「頼姫!また合おみゃあ」
 
久しぶりに 正衛門の声を聞いたような気がする。
 
鈴之助:「それでは 今から移動するよ・・」
 
メンバーは河姫と分かれて、鈴之助の家に宿泊。明日は岡崎女子短大のステージです。
 
       ●学園祭ツアーは明日へと続くのです。 
 
 
思い出話 26 【 学園祭ツアーA お客さんが大興奮? 】
 
         ○♪ 何も言わずに ひとりでいると 愛〜した・・・♪♪
 
実はこの曲 孝之進にとっては思いで深い曲なのである。 
 
なぜなら、解散した前のバンドで演奏していた曲の一つで
 
当時は、ギター2本とウッドベースで演奏していた曲だったのだが・・
 
“など” では滋之丞のエレキベースと河姫のキーボードが入り
 
格段に音の幅が広がり、楽曲が良くなっているのです。
 
孝之進は 今 気持ちよく 正衛門とのハモリを楽しんでいました
 
       ●次の日の学園祭のステージがはじまりました。 
 
今回はステージではなく、教室での演奏です。学園祭らしくてこれも良い。
 
教室の蛍光灯を紫のカバーで覆ったりしての雰囲気作りもGood! 
 
鈴之助も後ろの方で、本当にうれしそうにしている。 
 
孝之進:「皆さんこんにちは! “など” で〜す。」
 
孝之進:「・・と言っても知りませんよね。実は・・・」
 
昨日と同じ孝之進の進行であっという間に時間が過ぎていく。
 
『何も言わずに・And I Love Her・若いというだけで・Take Me Home Country Roads』
 
客席とステージに段差が無いので うんとアットホームな雰囲気で進んで行きます。 
 
孝之進:「最後の曲になってしまいました。」
 
孝之進:「“など” のオリジナルで『白い風船』 聴いてください」
 
と孝之進が言ってイントロが始まった瞬間でした。 
 
それまで 後ろの方で遠慮しがちに見ていた女の娘が数人・・・
 
脱兎の如く 一番前の席まで走ってきて座ったのです。 
 
       ●まさに かぶりつき状態である。メンバーもビックリ!
 
       ●メンバーとの距離は1メートルも無い!
 
演奏は始まっています。途中で止めるわけにもいかないので・・・
 
河姫:「♪小さな恋のお話〜を♪」」
 
河姫の歌が始まりました。
 
何か問題があるわけでも無いので良かったのですが、一瞬緊張が走った時間でした。
 
そのせいかどうかは定かではありませんが、「白い風船」のエンディングのところで。
 
孝之進:「これで “など” の演奏を終わります」
 
孝之進:「ほんとうにありがとうございました。」
 
と、孝之進が入れるようになったのです。
 
余程 女の娘の行為に感動したんでしょうね! 真剣に聴いてくれて!
 
鈴之助:「よかった? 最高だよ!」
 
鈴之助:「実行委員の女の娘が『すっごく良かった』って・・」
 
正衛門:「最後はちょっとビックリしたけどね」
 
正衛門は河姫を心配したようでした。
 
鈴之助:「前に来た娘は バンド組んでるだって」
 
孝之進:「らしいね。『いつも どこで演奏してるんですか?』って聞かれたから」
 
孝之進:「『コンサートやる時 出てっ』て言っておいた。」
 
相変わらず早い!
 
メンバーは鈴之助・須宇君と分かれて一路自宅へ。連荘の学園祭おつかれさまでした。
 
       ●さぁ 次は「やね裏結成記念コンサート」の準備だ!
 
思い出話 27【 白い風船 と さよならの海 】
 
         ○♪ 小さな恋のお話を 聞いてくれるの♪♪
 
学園祭初日に、頼姫が良いねって言ってくれた 
 
“など” の3曲目のオリジナル「白い風船」は
 
孝之進が、あの津島高校の教室で高校時代に作った歌で
 
“など” 結成まで一度も演奏した事の無い楽曲でした。
 
それが 河姫のキーボードサウンドと滋之丞のバンジョーで復活し
 
この後 “など” のライブでは必ずラストに演奏される曲になりました。
 
       ●そしてもう1曲 孝之進が書き始めた曲がありました。 
 
解散したバンドで一緒にギターを弾いてた仲間が書いた歌詞に
 
孝之進が曲をつけることになったのです。
 
題名は『さよならの海』でした。 
 
孝之進:「鈴之助! この詩でバラードの曲作ろうか?」
 
鈴之助:「いいんじゃない。まだバラードの曲無いもんね」
 
書いた詩を貰うところに鈴之助も同席していました。
 
孝之進:「鈴之助! このノートのイメージで曲どう?」
 
孝之進が持っていたノートの表紙に書かれた絵・・・
 
それは オレンジ色の夕焼けの中にたたずむ男性と女性でした。
 
鈴之助:「うん。・・・なんとなく分かる」
 
そして出来上がった『さよならの海』は、
 
       ●やね裏の結成コンサートで、初披露されることになりました!
 
       ●この曲も この後快挙を成し遂げる楽曲に育っていくのでした!
 
思い出話 28 【 やね裏 結成記念 ファーストコンサート 】

 
       ☆津島・愛西地区始めてのフォーク連盟  
 
       ☆『カントリー&フォークプロモーション・やね裏』結成

 
“思い出話24”でお話した「フォーク連盟」結成後初めての
 
「やね裏」主催のコンサートが 1972年12月24日開催できることになりました。
 
“思い出話1”で孝之進が誓ってからわずか10ヶ月!
 
そして “など” 結成から5ヶ月目の快挙でした。
 
東山植物園での頼姫、須宇君との交換カセット、正衛門とのプラットホームでの出会い!
 
UFO話の滋之丞、
いろんな出会いがあって結成された “など” ・・

 
       ●そして 頼姫から河姫へのリードボーカル交代
 
 
悩み苦しみながらも充実した10ヶ月。そしてそれをサポートし続けた鈴之助。
 
       ●今 鈴之助と孝之進は同じ思いを頭の中で描いていました。 
 
 そして 13:00 開演のベルが鳴った! 会場は満席!
 
岡崎女子短大のゲストバンドから始まり、津島高校の後輩「ナーシーズ」へと演奏は続く・・・ 
 
残念ながら、鈴之助も孝之進もこの時の記憶が殆ど無く
 
須宇君が照れながら歌った「若者たち」と、ラスト前に演奏した「さよならの海」だけが
 
2019年の今 かろうじて記憶に残ってるのでした。 
 
孝之進:「鈴之助! 俺ねぇ 最近記憶があいまいでさぁ・・・」
 
鈴之助:「いいんじゃない。もう二人とも高齢者なんだから・・・」
 
       ●平成最後の4月を、ぼ〜と生きている孝之進と鈴之助だが・・
 
       ●二人の記憶に鮮明に残る出来事が、この後起きるのです!
 
 
・誰かこの日の記憶が鮮明な人がいたら投稿して下さい。宜しく!
 
思い出話 29 【 激動の1972年(昭和47年)が通り過ぎ・・・ 】

 
       ○俺 辞めて良い? 
 
 
そういい残して、須宇君は “など” を離れていきました。
 
それは「やね裏結成ファーストコンサート」が終わった次の次の日でした。
 
11月からコンサートの準備で、走りっぱなしだったメンバーも・・
 
コンサートをやりきった後の倦怠感と達成感で、次の事を考える余裕も無い時でした。
 
孝之進:「えぇっ 須宇君! 本当に?」
 
鈴之助:「僕も マネージャー辞めるよ」
 
孝之進:「えぇっ! 鈴之助も?」
 
孝之進にとって最悪の年の瀬・・・  にはならなかったのですが・・
 
       ●“など” にとっては、またメンバー探しの苦難の年が始まるのです。 
 
そしてメンバーにとっては始めての、プライベートな日が続きました。
 
鈴之助と孝之進は年末の12月30日、名駅で あさくまのハンバーグ を食べながら・・・
 
鈴之助:「孝之進! 正月暇や無い? 練習せーへんやろぉ」
 
孝之進:「暇 でも頭が重い。 次のメンバー探さんとね・・」
 
鈴之助:「正月ぐらい休んだら。うちに遊びに来ん?」
 
孝之進:「いいね! いつ?」
 
鈴之助:「2日から遊びにおいでん。 須宇君も来るで・・」
 
孝之進:「了解。じゃぁ みんなで遊ぼう」
 
       ●そして 激動の1972年は過ぎ 1973年(昭和48年)となりました。 
 
集まったメンバー6人。20年間で最高に楽しい正月だったかもしれません・・・
 
       ○そしてこの年 河姫を除いた全員が 成人を迎えたのでした! 
 
・成人式まで あと12日  カウントダウンが始まりました。
 
       ●立派に? 成人式を終えたメンバーは 今年一度も会ってません!
 
       ●どうなっちゃうの “など” は? 自然消滅??
 
          のんびりとした日々が過ぎ、3月のテララテ楽器で衝撃が!!
 

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